眠れない日々
祭礼は当日は大きな事故も無く終えることが出来ました。いつもならホッと一安心するところだが今年はそうはいかない。お祭に参加した方々、見に来た方々ならご存じだと思うが大勢の方々が参拝されたわけでその人数は想像を超えるものでした。
一週間、眠れない日々がつづく。夜の件による感染者のメールが届く度に不安感が増す。
で、お祭後のコロナ感染者数はどのように推移したのか?件の発表を元に書き出します。
守谷市の祭礼前後の感染者の推移
7月
29日 132名
30日 85名
8月
1日 125名
2日 99名
3日 118名
4日 140名
5日 106名
6日 122名
7日 67名
オミクロン株に感染した場合は3日ほどで発症するとのことなので発症して医療機関で陽性者のカウントがされるのがお祭由来の感染だと8月の5日、6日辺りに顕著な変化が出てくるかと予測していましたが、この人数から推察する限りは大規模クラスターなどは無かったようだと思います。
もちろん、祭礼を行ったことで感染者が全くいなかったなんんてことは決して思っていません。感染した方々には心からお見舞い申し上げます。
ただ、この数値をみて、スッと肩の荷が下りたような気がしました。その日を境に体調を崩してしまいました。朝昼と食事が取れませんでしたからね。
そんなホッとしたときに一本の電話が掛かってきました。非通知です。非通知の時点で何となく察していましたが、案の定、祭礼を行ったことに対するお叱りの電話でした。
『お前のような無責任な人間いるからコロナが収まらないんだ!』
「氏子さん方は可能な限り対策をしましたし、お祭を行って守谷市では感染の増加は確認されていませんよ」
『そんなわけない、増え続けているだろう!』
取り付く島がありません。ひたすら怒鳴られましたね。これで更に体調を崩しました。私だって人間ですからね。
市役所にも電話を入れているようでした。政教分離ですから市役所は神社の祭礼について許可を出す立場でもないですし、支援する立場でもないので苦情をいれても仕方が無いですよ。ホントに仕組みを理解してもらってないんだなと。
何とまぁ匿名やSNSだとなんでここまで汚い言葉で相手に物事を言えるようになるのか…
with コロナ
と言われはじめて世の中が少しずつ動き出しました。各地で神社のお祭りの再開され始めています。昨日は石岡のお祭が行われたようですね。3年ぶりに祭礼を行って感じたことははやり、続けることの大切さでした。色んな意味でです。
本当に準備に追われたお祭でした。みんな、3年ぶりでそれぞれの立場で様々な事を忘れているし大変でした。それらを一つ一つ確認しながらコロナ対策をする。氏子さんも大変な作業だったと思います。皆さんの本当に感謝です。
最後に一言。
お祭は一年ごとに当たり前のように行われていました。それが3年間コロナでできなくなりました。いつもはお祭が終わると『お疲れ様でした』とか『楽しかったですよ』とか皆さんから声をかけられましたが、今年は違いました。色んな方々から『祭礼を行ってくれて有り難うございました。』と言われました。
お祭の次の日に、ある地区の集まりに出席しました。帰るときに出席者に挨拶をさせていただいたんですが、自分自身、祭礼を行って良かったのかということにまだ自問自答をしていましたので思わずこう聞いてしまいました。
『皆さんはこのコロナ禍でお祭をやれて良かったですか?』
と。
そうしたら
『何を言ってるんだ。神社がお祭をやる決断してくれないと我々は山車を出すことも出来ないんだよ。やれて良かったよ。ありがとう。』
と。
私は最高の氏子さん方に支えら宮司として奉職させていただいていることに感謝しています。
コロナ禍の祭礼、多くの皆様の感染対策のご協力と祭礼執行に対してのご理解にあらためて感謝いたします。
ありがとう。
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