当日、どれくらいの人が来るのだろう?
そればかり考えていた。3年ぶりというのはやはり大きく、培っていた知識や技術が少しずつ失われているのを実感していた。やはり3年ぶり。当日が読めないままで迎えるのは不安で仕方が無い。それでいてコロナだからね。
こうして胃の痛い1日が始まる。
朝から電話が鳴り止まない。
そのような中、今年は先ず抗原検査を関係者全員に求めた。
みんな陰性。とりあえずホッとする。
式典を行いいよいよ最終日が始まる。内容については感染対策を行いほぼコロナ前に戻すような形で行われる。
夕方になり歩行者天国が始まった。
歩行者天国になったと同時に私は警察の警備本部に挨拶に伺い、歩行者天国内の様子を確認に行く。
……半端ない人だ。
想像以上の人。後はいままで準備して来たことがスムーズに進むように上がってくる情報を確認しつつ事故のないように粛々と神事を行うのが私の仕事。
でも、多くの人が楽しみにしてくれていたんだな。山車の巡行も無事に進んでいるようだ。
事故無く神輿も帰ってきた。担ぎ手達も元気だ。兎に角、今年のお祭はひとつひとつを確認しながらホッとして行く、そんな1日だな。
宮入り前に祝詞を奏上する。もう少しで渡御が終わる。
そして境内に入り一揉み。
最後に……
あまり知られていないんだよね。神輿を担いでいる以外って何が行われているか。良い機会なので余り見せない写真も掲載してみましたよ。
最後に挨拶。本当に担ぎ手の皆さんや役員の皆様には感謝しかありません。このコロナ禍で本当に。
兎に角、神輿の渡御は無事に終わった。後は無事に歩行者天国が解除されることを願うのみ。
後の祭りも盛り上がっているようでした。
後の祭りも盛り上がっているようでした。でも観に行く余裕がありません。疲労と胃痛でそれどころではない。
3年ぶりのお祭、このコロナ禍で行われた祇園祭。終わった後は個人的には感慨深いものを感じるより、事故無く無事に終わって良かった安心感とそれまでのストレスで体力的、精神的に参ってしまった。疲れ切ったな。実は祭礼前後は食事が入らなくなってしまったからね。2、3週間はまともに食事が出来なかったかな?
でもね、無事に終わったかどうかはこれからの1週間が重要なことも分かっていた。まだまだ油断はできない緊張の糸が張り詰めた日々が残っている。
つづく
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