祇園祭が終わりました。
先ずは、祇園祭斎行に向けてご協力ご支援いただいた氏子の皆様に感謝です。そして警備いただいた警察の皆様や交通指導隊の皆様、感染対策にご協力頂いた市民の皆様、数え上げるときりが無いので全ての皆様に感謝申し上げます。
↑このような内容はSNSで沢山挙げてきたのでここは個人のブログなのでその心情だけを書き記しておきたいと思います。
さて、年が変わり令和四年になってから毎月のようにコロナの状況を鑑みながら祇園祭をどうするか?って話しはしていました。
春には近隣の神社が既に中止を決めていました。さてなと。このままコロナ禍で祭礼を行わないと正直な話しやり方を忘れちゃうんじゃないかなと。気持ちが切れてしまうんじゃないかなと。神職らしく言えば、
先祖が守ってきた地域の伝統文化が失われ、次世代に知恵や技術を継承することが困難な状況になってしまうんではないか?
という危機感がありました。そのような中、私の神社の総代さんはこんな時こそやらなければと後押ししてくれました。
で、5月上旬に総代会を行って各氏子地区の意見をまとめてきてほしいとお願いしました。コロナ禍で祭礼を行うことについて氏子の賛同が得られるのかどうかを確認したかったんです。次の総代会、つまり6月4日の総代会に於いて開催の是非を問います。
一番の不安は氏子が割れてしまうことでした。テレビで緊急事態宣言下での岸和田のだんじり祭を行ったニュースをみていました。テレビは近隣住民にインタビューして祭礼に否定的な意見を流していました。
それは様々な意見があるでしょう。ただ、テレビを観る限りは何でこんな時期にお祭をやるんだという意見しか報道されていなかったと感じました。
そうなってしまっては地域にとって良くない。1ヶ月の間に総代にお願いし意見集約を求めました。
6月4日、役員全員集まり祇園祭についてどうするかの話し合いを始めました。でもね、やるかやらないかでは無くてどうやってやるかという話し合いにありました。
神輿の渡御方法、コロナ対策、歩行者天国の問題。その全てが前向きな話し合いでした。もちろん様々な意見は出ます。でもね、それは山の登り方が違うだけで向かう山頂は一緒なのですよ。目的さえ一致すれば力を合わせることなんて造作も無い。
なんとまぁ頼もしい総代さん方だと。
後は当日来た方々ならご存じの通りの祇園祭になりました。
それから、各関係機関の調整に入りました。コロナ禍で祇園祭をするためにご協力いただかなければならない方々が大勢います。警察はじめ様々な方々との打ち合わせになりました。
この調整を6月24日まで行い、最終調整が不調の場合には大幅な規模縮小もしくは中止も視野に入れていました。
例年だといつも通り行いますで話しは終わるんですけどね。全ての方々との調整が終わらなければ祇園祭の発表は出来ないと思っていました。で、調整が終わり7月3日の祇園祭全体会議になるわけです。
そして6月25日に最後の総代会を行い祇園祭の斎行を決定しました。極力コロナ前に戻して行う事を意思確認しました。もちろん、緊急事態宣言やまん延防止が出たら大幅な見直しをすることも前提です。
そして7月3日の全体会議で氏子に祇園祭斎行の発表をしました。
もう後には引けないな。覚悟しました。
そんな中でも少しの遊び心もありました。五月頃に祇園祭が行われるならティザーを作りたいと思いました。車を運転しているときにふと思いつきました。参進太鼓で文字や画像が出てきたら格好いいの作れるんじゃないかなと。神社に戻りイメージを走り書きにしました。
で、YouTubeではこんな動画を作りました。
やる以上は待ってくれている方々に楽しんで欲しかったからね。
みんな言っていました。やるからには楽しまないとと。
三年ぶりだもの。
祇園祭斎行の発表後みなさんにこう訴えました、
氏子のハレ姿ハレ舞台をお静かに見守り下さいと。
お祭の主役は氏子です。氏子がやるという以上は宮司は腹を括らなければなりません。
これから大変だろうなぁ……と考えながら7月へ向かうのでした。
つづく……
この記事へのコメントはありません。