さて、お祭が近づき問合せが多くなってきました。
その中でも特に多い問合せが出店が出るのかということ。
結論からいうと
関知しておりません
です。
お祭なのに何で知らないのか?無責任じゃ無いのか?って思う方もいるでしょうが、私の23年の神職人生の経験上のお話しをさせていただきたいと思います。なので余所の神社ではどのようなに行われているか知りません。悪しからず。
露店の出店はそもそも神社側では要請していない
先ず、大前提として例年八坂神社として祇園祭期間中に露天商に対し出店を要請したことはありません。毎年お祭の準備をしていますが、そのような行程はありません。
さらに
私が神職になって23年間の話しなので過去にどのようなことがあったかは分かりません。とりあえず、私が知っている中で、過去露天商の出店者と呼ばれる方々から祇園祭に際して出店したい旨の挨拶など来たことがありません。
過去のことは知りませんが、私が神職になり、宮司となってからは1度たりともありません。
なので、私自身は祭礼が始まるまで露天商が歩行者天国に出るか出ないかなどは知るよしもありません。連絡先も知らないので。
そして、露天商は道路使用許可を警察署からもらい出店する流れです。
これが全てなので今回、露天が出るか出ないかと神社に問合せがたくさん来ますがお答えしかねますというのが精一杯のお答えなわけです。
ただ、以前にこんなことがありました。
守谷の祇園祭は規模が大きくなってきました。歩行者天国の距離が延長された年、店舗数の増加により道路両面にお店が出始め、神輿を運行する神社総代会や山車を管理する氏子青年会に露天の出店を道路片方にしてもらえないかとの声が上がりました。なので、歩行者天国も延長されたのでそちらの方へ出店し、安全面について協力してもらえないか当時の露天商との顔役でもあった造園業を営む方にお願いしたところ、後日ダメだったとの話しを頂きました。
よって、その年の祭礼は問題が解決されないまま行われました。
翌年、このままでは祭礼の安全な運行が厳しいとの総代会の判断で警察署に伺い、露天商の出店を道路の片方側にしてもらえないか相談をしました。
その年の祭礼当日でした。私が社務所にいると境内から大きな声が聞こえてきました。氏子の役員さんが怒鳴られているわけです。割って入りました。
『どうしました?』
露天の代表のような方が境内で怒鳴り散らしていました。もちろん私に対しても怒鳴り始めました。
こんなに露天に協力しない神社はない。
神社はゴミ掃除もしない。などなどなどなど…………………………………………………………
なので私はこう言い換えしました。
『あなた方が商売をした後の神社境内をみたことありますか?役員さんが総出で歩行者天国内を掃除してゴミ袋だらけですよ。あなた方が出したごみですよ。みたことありますか?』
ない
『では、今年はすぐに店をたたまないで掃除している姿をご覧ください。皆さん、一生懸命掃除していますので』
『それに事故が起きたら来年からお祭が出来なくなりますよ。そうしたら困るのはあなた方も一緒じゃ無いんですか?なのにお祭を安全に行いたいとする地域の声は何故聞いてくれないんですか?協力していただけませんか?』
なんてやり取りをしたことしか私の神職人生23年の間ではありませんね。過去、露天商の方々とは。これ1回きりなはずです。
なので、今年は珍しく祭礼前に露天商組合の方が挨拶にいらっしゃったので一店舗一店舗ごとにマスク、消毒、そして何よりもゴミ箱などの感染症対策しなければ出店は見合わせるようにとだけ話しています。その他、細かいことはコロナ禍でもありますし神社だけでは無く、地域住民の要望などもありますので神社、氏子会、青年会、地域住民の総合した意見を歩行者天国を管理する警察署様とお話しおり、そちらから出店に際しての指導されているとおもっております。
その後には何の連絡もありませんので屋台が出るのか出ないのかは分かりません。
でもね、私どもが祭礼日に歩行者天国を要請することは何よりも祭礼を奉仕する氏子と地域住民の安全が第一優先なわけですよ。
そこはご理解頂かないと。
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