コラム

若造が奉仕する地鎮祭

今日、地鎮祭に行ってきました。

現地に着いたらすぐにおばあちゃんが

「あれ!若いあんちゃん来ちゃったよ!」

と。なので

「もう50前だから若くないですよ。」

と私。

「50前なの?若く見えるね〜。でも私らからみれば若いあんちゃんだよ!」

ときて

「そりゃそうですけど会社だったら50歳は若くないですよ。」

と私。

「そりゃそうだ。」

とおばあちゃん。

こんな会話で昔を思い出しましたね。

宮司さんは年配ってイメージが強い。白髪でどっしりした感じがするかもね。年配の方々からすれば若いあんちゃんが来て大丈夫なの?って感覚があるかもしれませんね(笑)

思い出した20代の地鎮祭

思い出しますね。20代の頃の地鎮祭。26歳になる歳に直階と言う資格を取りました。八坂神社にも禰宜として登録して祈祷などが出来るようになりましたがすぐにはやりませんでした。道具もなければ自信も無い。半年後、正階という資格を取りに行きました。

自分で決めていました。正階を取ったらもう逃げられないぞ。それでやっていくんだぞってね。

20代の若造が地鎮祭を奉仕するわけです。車を降りたときの建主さん達の不安そうな表情は忘れられませんね。年配の方々が顕著でした。

「こんな若いあんちゃんで大丈夫なの?」

っていう表情ならよくありますが、なかには声に出して言う人もいるわけです。

「大丈夫?地鎮祭出来るの?」

なんてね。今なら分かる気がするな。その気持ち。

当時は当時でしっかりやっていました。今、私が行っている地鎮祭のスタイルは20代の頃に確立しましたからね。

なので、地鎮祭が終わると建主さん達の態度がガラッと変わることはよくありました。地鎮祭前にタメ口で話してきた建主さんが地鎮祭が終わると敬語になっていたりしていました。

私は知り合いでもない限りは地鎮祭の時に年上でも年下でも敬語で話します。それは今も昔も変わりません。でも当時は若さ故に貫禄がなかったんでしょうね。よくタメ口で話されました。別にタメ口で話されることが嫌って訳ではないんです。ただ、神職としてその斎場に奉仕に行っている以上はお互いに尊重し合える状況が理想かと思うんですよ。若さ故にその最初の土台が築けないことが多々ありましたね。そうなると最悪、私の話を聞く耳を持ってくれなくなる場合もあるかもしれません。

以前からブログで書いてきたと思いますが、この頃から私のなかでこの仕事に若さは役に立たないって言うのが芽生え始めた頃ですかね?

歳を取りたいなって思いました。

今日の地鎮祭。おばあちゃんは地鎮祭が終わると表情が変わっていました。

きっと良い地鎮祭と感じてくれたんでしょう。最後に30分ぐらいお茶をしながら楽しい時間を過ごさせて頂きました。

「宮司さんは何代目なんですか?」

「私は初代ですよ(笑)やり手がいなくて無人の神社を預からせてもらってるんですよ。職業的に厳しいですからね。後継者不足なんですよ」

「神主さんて大変なんだね〜」

「止めちゃう人が多いから私みたいな人間が縁あって奉仕させてもらってるんですよ」

「今日は有り難うございました」

なんて話しをしながらお茶してました。本日はおめでとうございました。

今日も良い日だったよ。

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