あの、その、この
あれ、それ、これ
あなた、そなた、こなた
あいつ、そいつ、こいつ
あそこ、そこ、ここ
日本語には大まかにあ、そ、こを使った指示語が多いんだよね。
調べてみると、この、その、あの、の指示語は
「この」は近いところ、「その」は少し遠いところ、「あの」はもっと遠いところを指すと思っているひとが多いが、そうではなく、「この」は自分の領域にあるもの、「その」は相手の領域にあるもの、「あの」は自分でも相手でもない外の領域にあるものを指しているという。
これらを踏まえて昔から考えていたんだけれどね。父親が死んだときにふと疑問に思ったことがあったんだ。
父はあの世に言ってしまったとすれば、俺はこの世にいる。
この世は自分が生きている世界で
あの世は亡くなった方が行く世界。
それならその世ってないのかとずっと思っていたんだ。
日本語の指示語からすれば、「この」は自分の領域にあるもの、「その」は相手の領域にあるもの、ならばなくなった方はその世に行くんじゃないのか?
神道風に考えると、亡くなった方は常に俺たちの周りにいると考えられている。所謂「顕幽一如」、千の風になっての世界観ですね。亡くなった方は自然に帰り私達を見守ると言う。
で、「その」と言うのが相手の領域にあるものならばあの世じゃなくてその世であって、生きている人も無くなった人もその双方の領域より離れたところを「あの世」と言うのではなかろうか?
てな感じで、ふと疑問に思った日曜日のお話でした。
正解は分かりません。まだまだ未熟ですな。
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