もう大分昔のように感じますが…
あの東日本大震災が発生したときに福島第一原発が水素爆発しました。そして放射能汚染…
私はあの時、放射能ほど恐ろしいものがないと思っていました。爆発したときに日本が放射能汚染される事が分かっていたのですぐにコンビニへ水を買いに行きました。ペットボトル三本くらい買ったかな?まだ、買い占めなどはありませんでしたね。
原発事故前からチェルノブイリの事故などの動画をずっと見ていたので、これから日本に何が起こるかは容易に想像できました。爆発前、冗談抜きで妻と子供達を新潟方面に避難させようかと思いましたからね。父親は大丈夫だろ?なんて言っていましたが。マスクをして歩いていると放射能気にしてるのなんて同業者にからかわれました。
いや、放射能は恐ろしいでしょう?
私は自宅の窓は目張りをしてお風呂には水をため込みました。水がダメになるのは分かっていたので。すぐに浄水場の水が汚染されているニュースが始まりました。野菜は出荷できず、牛乳は出荷できず。しばらくして放射線を計測する機械を借りてくると、自宅の雨樋では最高4マイクロシーベルトの値が計測されました。0.4じゃないですよ。
守谷市はホットスポットです。
ニュースでは放射能汚染地域の方々への差別的な扱いを受けているとの報道が流れていました。被災地から北方に給油しないとかありましたね。放射線での健康被害の報道が始まり、人々は家を出ることを控え、自粛のムードが漂い、経済は冷え込み…
あれ?これってコロナ禍とあんまり変わらないじゃんって思いました。
あぁ、人ってそうそう変わらないんだな、と報道をみて思いました。
コロナと放射能。大きな違いは健康被害が即効性か遅効性という事でしょうか?
コロナは若い人は重症化しないとか放射能は直ちに健康被害はなく40歳以上は余り関係がないだとかパニックを起こさせないような報道がある一報、感染者は何人だとか何マイクロシーベルトを計測とか不安を煽るような報道がなされるのも同じですね。
経済は大きな被害を受けました。特に今回は深刻です。日本のGDPは-28%ほど。直近のデータでは個人住宅の着工率が-11%以上の数値になりました。住宅が建たないという事になればそれに付随する家電や家具などの売り上げも単純に-11%前後になるのではないでしょうか?
飲食、観光、アパレルはもっと大変です。
守谷駅周辺の飲食店も閉店が始まりました。みなさん口を揃えて言うのが今の状況の方が厳しいとのことでした。補助金も終わりテイクアウトも終わりお客も戻ってこない。一番恐ろしいのはニューノーマルの世界になり、外食に行かなくても良い、飲み屋に行かなくても良いと言う風潮になってしまうのではないかと言うことでした。
私達の業界だって今後どうなるかは不透明です。お祭りのない世界。それが当たり前になってしまうのではないか?危機感があります。なので出来ることをコツコツ進めていくだけです。
さて、話しは戻りますがコロナ禍と放射能汚染下の状況はよく似ています。なので今後世の中がどうなっていくのかは自ずと答えは出ているのかなと。
放射能は今現在でも私達の周辺に存在します。震災前よりも高い数値に変わりはありません。セシウム137の半減期は30年です。まだ私達の身の回りには放射能があるわけです。でも誰も放射能の話しをする人はいなくなりました。
だとすればこの新型コロナウイルスも同じような事になるんだと思います。コロナが当たり前になる。その意識になるまではまだ時間がかかるんだろうと思います。
この四連休。各地は大混雑のようです。もしかしたらもう日本人の意識は変わり始めたのかもしれません。
秋と冬に訪れると言われる第三波。その時に感染者はどれくらいになるんだろうか?でも、その繰り返しで人は心も体もなれていくのでしょう。
だって、現時点だって緊急事態宣言の時より感染者多いのだから。
さて、私達の出来ることは感染対策をしっかりして平常運転に戻していくことなんでしょう。医療従事者の方々の負担を少しでも減らしながら。医療従事者の方々には心より感謝いたします。
この記事へのコメントはありません。