今日、ある神社の宮司さんと総代さんがいらっしゃいました。
県内でも有名なお祭りですが、市の無形文化財に指定を受けたいとのことで実績のある当社の事について質問をしたいとの事でした。
みなさんには詳しい内容を教えることは出来ませんが、様々な意見交換をしました。文化財に向けては私達が経験した苦難をそのままそちらの方でも体感しているようです。
宮司としては20歳も年下の私ですが、基本的に同業者に対しては年齢など関係ないと思っていますので思っている事を率直に言わせていただきました。文化財、特に無形民俗文化財の活動は少人数で成就するものではありません。多くの方々がそれに向かって同じ熱量で進まなければなりません。後は文化財が祭礼の延命活動になってはいけません。文化財に指定されたならば今まで以上に盛大にならなければ意味がありません。助成金目当てなどと言われた行けません。助成金をもらえなければ行えない祭礼では見通しは不透明です。
などなど、生意気な意見を重ねるように言わせていただきました。
正直な話し、僕は彼らのこの活動を心底応援したいと思いました。祭礼の文化財指定活動は並大抵のことで進めないのは自分自身がよく知っています。ですが、きちんと目標をもって成就したときのメリットは大きい。
僕の持論は神社の祭礼はお金と気持ちがなければ続かないです。
祭礼が廃れている昨今、文化財になる事で奉仕する氏子達のモチベーションが上がっていくのは間違いないと思います。そのためにも氏子一丸となって事業は行わなければなりません。数名で資料を作って申請すれば指定されるなんてのは大きな価値は生まれにくいんじゃないかな?
ちょっと偉そうでしたが僕はあの時氏子さん達と重厚な経験をさせていただきました。今でも僕の人生でこれ以上の仕事はないと思っています。だから彼らにも頑張ってほしいんです。
先は困難があるでしょうがそれをぶち破るのは情熱です。私達には確かにあの時ドラゴンボールの元気玉のような力が生まれていました(笑)
頑張って下さい。
僕の神職人生で至福の瞬間でした。
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