新型コロナウイルスでめっきり世の中が動かない。それは神社の一緒です。めっきりお参りされる方が減りました。それは仕方がありません。今は有事。あまり出歩かずに神棚を通して遙拝です。
でもね、だからといって過ぎ去るまで何もせずって訳にいかない。コロナウイルスの騒ぎが始まるまえから考えていた月替わりの御朱印。この時間を利用して熟慮しましょうよ。コロナが収束した後に皆さんが笑顔で外出できるように。
以前、見開きの御朱印を作りました。自分のルールでね。御朱印を受ける方の笑顔は嬉しいもんです。苦労して考えましたが報われました。
で、
1、カラフルな色は使わない
2、手書きであること
3、印刷、書き置きのみの御朱印はやらないこと
4、社務は祭祀優先なので記すのに手間暇をかけないこと(絵を描いたりしない等)
のスタンスは変わらずにどのような御朱印が作れるか。これは僕のアンチテーゼなんですよ。アンチテーゼってある程度肯定意見を認めつつも、否定するって意味なんですよ。全否定じゃないんです。だから以前の記事でも書いたでしょう?
カラフルな御朱印や印刷などの御朱印は否定しない。でも俺はやらない。
それだけです。世間の流行は認めながらもそうではない昔ながらの部分、特に手書きのアナログさを残しながら参拝者に喜んでもらえるものを。
今、月替わりの御朱印と言うことでデザインをしていますが、そこまでに行くには紆余曲折(ただの自問自答ですがね)がありまして、凝り性なのでまた八岐大蛇退治御朱印のときと同じことが始まってしまいました。
切っ掛けは八坂神社と書いた御朱印がほしいとの事からでした。確かにうちにはない…印が押してあるから良いかと思っていたけれどそんな声が多い。それが始まりでした。
で、月替わりなので月ごとのイメージが出来るようなデザインで作ってますよ。季節のもの。植物や花や生き物や行事など。どんなものになるかは自分で作っていても苦労しますが楽しみでもあります。産みの苦しみが大きいほど受け入れられたときの喜びも大きい。
いつものようにイラストレーターと向かい合い、素材データを何冊も吟味しながら、時に必要な部分だけをピックアップして形にしていく。素材がないものは自分でベジェ曲線にイライラしながら作ってく。そんな素材達を組み合わせて形にする。何度も失敗し少しずつ形にする。これが楽しい。
これはね、同業者には申し訳ないけれど、業者に御朱印のデザインを発注してお願いしている方々には分からない喜びなんですよ。作ったものの感想がダイレクトに自分に来るわけですからね。
9月
9月は十五夜。月のうさぎを地上のウサギが不思議そうにながめてる。そんな感じですね。月の印には団子です。
1月
1月は松竹梅に一富士二鷹三茄子です。ナスは月の印に使っています。
5月
5月は鯉のぼり。それもリアルなヤツ(笑)月の印に破魔矢です。
8月
8月は今日できたばかりの金魚。涼しげでしょう?月の印には風鈴です。
公表したらパクられるんじゃないかって?別に構いませんよ。
学ぶは真似ぶですからね。同じようなことをしていただいて社頭が賑やかになれば嬉しい事です。でもね、全部パクったら自分の能力にはなりませんよ。
さて、この時間を利用して皆様を迎える準備をしておきます。今はつらい時期かもしれません。でも、日本が遠くない過去につらい時期がありました。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだ
そんな時期がありました。頑張りましょう。
コロナが収束したらまたお参り下さい。それまでに準備しておきます。思いっきり外出を堪能しましょう。その時は笑顔でコロナに打ち勝った喜びを分かち合いましょう!
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