三連休も終わり、社務所も落ち着きを取り戻しつつあります。1月9日、子供が40度の熱を出したときには震撼しましたが、二度のインフルの検査も陰性で結局は1日で熱が下がりました。一体なんだったんだ?
さて、お正月に色々感じることもありましたので書いておきたいと思います。
年末に、職員と御朱印をどのように対応しようかという話になりました。初詣の忙しさの中で直接御朱印帳に書くことが出来るのだろうか?と。結局、書こうと言うことになりました。今現在、御朱印は印刷配布などはせずに直接朱印帳に各スタンスでいます。今後もそうしていきたいと思っています。勿論、書き置きもしていますがそれは参拝者の希望があった場合のみです。なので書き置きのみの御朱印と言うのもやっていません。なので、忙しいときは御朱印を書くことも停止しています。
案の定、お正月の御朱印は忙しかったです。八岐大蛇退治の御朱印を希望する方が多く、社名のみの御朱印より時間と手間がかかるんですね。でも書き切ったぞという充実感もあります。三が日、書き切りました。無事に終わってホッとしています。
で、御朱印を書きながら思ったことは、書き置きと印刷の御朱印の多いこと多いこと。正直な話し、直接書いてある御朱印よりも貼り付け御朱印が多いような朱印帳もありました。直接書く側の言い分ですが、貼り付けの御朱印が多いと帳面がゴワゴワして大変なんですよね。印も綺麗に押せないし。貼っているならまだ良いんです。貼らないで挟んで持ち歩いている方の多いこと多いこと…そうすると、帳面から御朱印が落ちるんですよね。見開きの御朱印は一度御朱印帳を広げなければなりません。そうすると貼り付けていないものが落ちるわけです。ものすごく作業効率が悪くなります。なので、当社では繁忙期に見開きの御朱印を受け付けるときにはこのようにお願いしています。
「ビニールカバーの取り外しにご協力下さい。朱印帳の中の大切な物は取ってからお渡し下さい。」
でないと、御朱印を書くときに社務所は大変なことになります。これは令和元年5月1日に学びました。
さて、御朱印は相変わらずブームのようです。それは良いことだと思っています。神社を知っていただける良い機会です。ただ、社務所にはこのような電話も多くかかってきています。
「御朱印は直接書いてくれるんですか?」
私見ですが、今はブームなので大きく分けてこのような方々が御朱印を求めていらっしゃっていると思います。
○元々神社に信仰が篤く普段からお参りしたときにいただている方
○ブームを切っ掛けに神社に興味を持ち神社を巡り御朱印を頂く方
○スタンプラリー感覚で回っている方
何度も言いますが、このような機会に神社を知って頂くことは大変嬉しい事です。しかし、神社は信仰の場だと思うんですよね。御朱印を切っ掛けに神社に来て頂いて、その先にどのように崇敬者として足繁くお参りして頂けるかを考えなければならないと思うんですよ。
私は神社と氏子崇敬者のお付き合いは点では無く線のお付き合いで無ければならないと思っています。点のお付き合いはその時だけのもの。線のお付き合いは人生や季節の節目節目でお参りいただけること。
御朱印ブーム。良いことだと思います。ただ、御朱印を提供する私達が奇をてらったりブームに乗りすぎると結局は自分に返ってくるような気がしてならないんです。御朱印が凝れば凝るほど、綺麗になればなるほど、スタンプラリー感覚で回っている方々が多くいらっしゃるでしょう。そして、結局は捌ききれなくなり印刷や書き置きのみになるでしょう。そうすると、信仰に重きを置いている方々が心離れてしまうんじゃないか、結局はブームが終わるんじゃ無いかと思います。
書き置きや印刷は否定しません。忙しいときもありますし、どうしようも無いときは私にもあります。ただ、それだけを続けていると将来は御朱印帳じゃなくて御朱印ファイルの方が良いんじゃないのって思いました。因みに僕は書き置きの御朱印は頂きません。そもそも自分の御朱印帳を持っていませんしね。御朱印帳は妻と共用で一緒にお参りしたところしか頂かないことにしています。二人の記録と記憶になるように。
お正月にふと感じたことでした。
この記事へのコメントはありません。