今年で神職になり20年です。目出度く成人しました。もう悪いことは出来ません。しませんが。
努力という言葉があります。皆さんからこの20年の神社の変化を実感していただいたなかでこのように声をかけられます。
努力してますね、頑張ってますね
有り難うございます。しかし、本人は努力しているなんて思っていません。神職と言う職業で当たり前の事をしているだけです。。神社を綺麗にする。お祭りを盛大にする。それが地域の為になる事を信じてね。皆さんに足繁く神社にお参りしていただけるように。そしてその上で食べていかなきゃならない。どんな仕事だってそうです。食べていくためには自分の仕事に真摯に向き合い、それを理解し、行動する。そして発展を信じる。それしかありません。
努力したって自分で使っちゃいけない言葉だと思っています。地域の方々、お参りにいらっしゃる方々が私をみて努力していると感じていただけるなら、それは私に対する世間様からの評価だと思って有り難く受け止めさせていただきたいなと思います。また、私自身もそのように言っていただくことで、自分が行ってきたこと、やろうとしていることが正しい方向なんだろうなと確認も出来るからです。
前にも書きました。
私は宮司になって良かったとは今でも思っていない。神社に宮司がいて良かったと思ってもらえる様な存在になりたいとは思っている。
と。
ありきたりな表現ですが人生は山登りみたいなものです。最初、一人で山を登ろうとしてへばっていたところに、途中から多くの人が支えてくれるようになっていました。給水してくれる方、後ろから押してくれる方、一緒に登ってくれる方。まぁ時に上から岩を落とす方もいますが…それもすべて人生のエッセンス、大切な要素です。
実際、神職になったときに一番最初に諦めたのは結婚でしたからね(笑)あーこの神社で一人で働くんだってね。結婚無理だわ〜ってなりますよね。普段、誰もお参りなんて来ませんでしたから。
いや、本当に家族には迷惑をかけてるなぁ…
時が過ぎるのは早く気がつけば20年です。振り返れば色々な事がありました。良いことも悪いことも、嬉しい事も嫌なこともですね。
いつも、何か目的を持って生きるようにしています。それはこれからも変わりません。
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