奈良と伊勢
ずっと考えていました。
ここ数年、特に東日本大震災が発生してからは八坂神社は事業、事業、事業の連続でした。
神社の耐震強化
境内整備
祇園祭の文化財指定
宮神輿の総修理
令和元年の鳥居建立
8年にわたってこのような事業を行いました。
このような大きな事業を無事に成し遂げられたのも、無能な私を役員の皆様はじめ氏子の皆様がお支えいただいたからこそだと思います。本当に感謝しております。
私なりに事業が終わるときには大きな節目になるんだろうなと考えていましたので、何かしらのご恩返しの計画をと思い今回の旅行の計画を立てました。
ハードルをめっちゃ上げました。案内書にはこのように銘打ちました。
「宮司と一緒だからできる特別な参拝を天皇に縁のある橿原神宮と伊勢神宮で体験してみませんか?」
橿原神宮では正式参拝を、神宮では御垣内参拝とお神楽を。ただ、何が特別かと言えばそれは書けませんが、きっと特別な体験をしていただいたと思っています。この旅行が参加者の人生経験で特別なものになればこれ以上の喜びはありません。
参加した方々、今回は参加できなかった方々、全ての氏子さんに支えられた20年でした。改めて御礼申し上げます。
ホテルの宿から景色を眺めて
8月10日、若干の頭痛を伴いながら眺めた鳥羽湾の景色は晴れ渡っていました。その景色を眺めながら思っていました。
「今日で一段落だな」
と。
以前にも書きました。
この日まで頑張ろうと心に決めていました。神職を辞めるわけではありませんが氏子さんに大きな負担もかけてしまいましたし、何か恩返しをしたら自分自身の神職人生の一区切りをしたいと思っていました。
そんな気持ちのなかで内宮へ向かいました。
そして伊勢も暑かった…
無事に帰ってきました。参加して下さった方、参加できなかった方、皆さんありがとう。
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