元年の朝は穏やかに迎えて
令和元年5月1日、この日はいつものように朝出社した。もう油断していた。例年のGWって私の神社はそんなに忙しくはない。この日も御朱印の方々が来るのではないかと頭の片隅にはあった。前の日に友人の神職から連絡がきて明日はどうですかね?なんて話をしていた。でもこんなに!とは思わなかった。あぁ、すっかり油断した。忙しさに対する気持ちを作って行かなかった。いつもの1日だったんだ。
この日から新しい御朱印を用意した。令和元年初日に合わせようとしたわけじゃなくて、本当にたまたまで印が間に合ったから元年に合わせて出そうということになって慌てて夜遅くまで練習したんだ。
朝、8時過ぎくらいになると御朱印の方がポツポツと来社してきて。あぁ、やっぱり来るんだなって思っていたら9時過ぎには行列になる。いつもは見えないところで御朱印を書くんだけれど今日はもう間に合わないから前に出て書いてしまおうと思い、思い切って前で書く。そうすると書いているところが見えるんですよね。ちょっと緊張するけど(見られるのはプレシャーで)妻が来るのは10時。それまでは一人で乗り切らないとと思っていると行列は手水まで!
うれしいことに御朱印は8割以上の方が八岐大蛇退治の御朱印でね。
この御朱印、また後で書きますが、去年の年末に突然閃いて試行錯誤でこの日に頒布開始でどうかな?受け入れられるものなのかな?って思いがあったんだけれども喜んでもらえたら何よりです。が、この日は初めての御朱印と行列で自分自身がアップアップでしたね。
気がつくと
最大2時間待ちで社務所の中は
御朱印帳の列。
この日は普通の日だと思っていたのでお宮参りも入っているし安産祈願の予約もある。そして夕方には氏神竣功の出張祭典もある。えーい、何とかなるだろう!と一心に御朱印を記しましたね。
朝ご飯を食べず、昼ご飯を食べず、トイレも行かず、刻々と時間は過ぎて14時になる頃にこれはマズいな……16時の出張祭典までにさばききれない。
「済みません……氏神様のお祓い17時30分からにしてもらえませんか?」
「いいよ!」
「ありがとうございます!」
と言うわけで、御朱印を記す時間を延長できた。この時点でこの八岐大蛇の御朱印を筆耕する者が僕しかいなかったんです。妻もまだ練習してなくて。それくらいギリギリの今日だったんです。なので僕が出張祭典に行けばその時点で八岐大蛇御朱印は終わりです。そして16時……ダメだ〜行列が終わらない。
今並んでる方々で勘弁してもらおう……
そして、17時過ぎまで書いて何とか八岐大蛇の御朱印を書き切って慌てて出張祭典へ。外は雨。土砂降り、ずぶ濡れで令和最初の出張祭典を奉仕して参りました。疲れ切って社務所へ帰ると疲れ切った妻の顔。18時過ぎまで並んでいたらしいです。結局、自宅に戻ったのは20時過ぎか?
疲れ切った二人が無表情で家に帰る。……ダメだ。外へ食べに行こう……。もう何も出来ないよ。
お正月並の疲労感は朝に気持ちの準備が出来ているだけで違ったと思うんだけど、今日は気持ちが出来ていなかった。完全に読み違えた。何人かの神職さんに電話したんだけれどみんな疲れ切ってたね(笑)
無表情の二人はやってて良かった地元吉右衛門さんで令和初めての食事を取りました。
令和が素晴らしい御代であることを祈念して乾杯です!
5月5日……まだ親指のしびれが取れません。参ったな。
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