神輿を迎える準備
7月、神輿が神社へ帰ってくる。総代さん達は神輿を迎える準備で忙しい。祭の直前に帰ってくるのでそのまま社殿に飾りましょうって事になって。
拝殿へ迎える準備をし、今か今かと神輿が到着するのを待つ。なんて言ったって一年ぶりである。主のいない神輿蔵は何となく寂しい。
トラックが到着した。
そして職人によって神輿が境内へ運ばれる。
この時の私の心境は嬉しいのとホッとしたので色んな感情が湧いていたなぁ。ただ氏子の皆さんに喜んでもらえたら良いなと。聞けばその年の神輿の担ぎ手の競争率は高かったらしい。うちの神輿は交代制ではなく24人の選抜制。そんな話を聞くだけで嬉しい。余談だけれど、宮本宇野佑商店の職人さん達は24人で担ぐことを信じていなかったらしい。営業さんがこの目で見てきたので間違いないですって親方に話してもなかなか信じてもらえなかったらしいよ。このクラスの神輿は80人くらい必要だって。何で交代しないのかって?江戸時代に決められたルールなんだよ。古文書に書いてあった。それを氏子さんはずっと守ってきているわけだ。伝統を守り続ける氏子さんは素晴らしいよ。
一度境内でチェック。費用が費用だけにここのチェックは厳しいよ。みんなで神輿をガン見です
そして社殿へ。毎年そうだけど、これが難関なんですよ。測ったかのようにギリギリなんです。だからベテラン役員の力が必須。
宮本卯之助商店の指導で飾り付け。この飾り紐が神輿の華やかさを増しています。飾り紐が追加注文だったんだね。最初は普通の紫紐だったけど、総代さん達が金の編み目細工の飾り紐に変更してくれました。値段は上がるけれど長持ちするし神輿の美しさも際立つと言うことで、前回の投稿にも書いたけれど総代さんの熱意ですよ。
老舗の技術は素晴らしいよ。本当に美しい。
神輿が帰ってきた噂を聞きつけて何人も見学に来てたな。とは言ってもお祭りまでまだまだやることが盛りだくさんで。次は神輿竣功の祝賀式典だ。
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