神職の階と級
神職には階と級があります。
階は以前の記事に掲載されています。
これですね。
浄階、明階、正階、権正階、直階
と五段階に階が分かれています。階は様々な形で取得することが出来ます。一般的には國學院大学や皇學館大学を卒業してある程度の奉職暦があると明階が授与されます。もちろん、それ以外にも明階の取得方法はありますがこれが一般的です。
正階以下は夜間とか講習会などで取得する方が多いと思います。私は神職養成講習会を2回受講して正階の資格を拝受しております。今は3回受講しないと正階の資格は頂けないようになりました。なので、私の支部もそうですが権正階の神職が増えたように感じます。村の鎮守様のような神社は権正階以上の資格がないと就任することが出来ません。もちろん責任役員の判子を頂いてですが。皆さんには神職の資格が何だろうと袴の色が何色だろうと関係ないと思います。神職は神明に奉仕すること。地域の方々の崇敬を受けるように自分自身を律すること。これだけです。資格なんて関係ありません。
ですが、同業者の間ではそうも言ってられません。もう一つ、級というのがあります。
級
級は
特級、一級、二級上、二級、三級、四級
と分かれています。
直階の資格を得ると四級になります。確か、権正階以上だと三級になります。正階も三級です。明階も最初は三級です。ではどうすれば二級になるのでしょうか?
ここで中堅神職研修が出てきます。中堅神職研修は神職歴5年以上で各都道府県で行っている研修を4日以上受講すると研修を受けることが出来ます。基本的に茨城県では中堅神職研修を全て(地方10日、中央10日、合計20日間)受講して神職歴が15年以上(だったかな?)になると身分選考委員会というのがあって認められれば昇級できるという仕組みになっています。そうすると浅黄色(三級)の袴から紫色(二級)の袴を身につけることが出来ます。皆さんは神職の級を見分けたければ袴の色を見れば分かると思います。他にも正服の色が変わったりと色々ありますが袴が一番分かりやすいでしょう。
中堅神職研修
まぁ色々な事を学ぶわけですが、内容は置いておいて、こんな感じで1日を過ごします。朝6時前には起きてふんどしに着替えて禊ぎ場に行き朝6時30分頃に水を浴びる。終わると着替えて朝拝をし、終わると朝食です。毎朝お粥でしたね。9時から16時までみっちり授業をして17時には夕拝。18時に夕食を頂いて班会議をしてお風呂に入り22時に就寝。今回は60人が一部屋で寝ました。初めて参加したときには夜中の3時くらいまで寝付けなかったぁ。そんな生活を4泊5日します。それを4回に分けて合計20日間です。私は地方10日が終わったので今度は中央(伊勢)の10日間を受講します。地方では一都七県の神職が集いますので新しい仲間も増え良い刺激になります。特に私は社家では無いので業界に友達が余りいません(笑)貴重な研修になりました。
私もいつの間にか45歳になる年を迎えました。神職歴は20年です。20年か。あっという間だなぁ…ずっと一人だったので研修にいく時間なんてとれなかったんですよ。5日も神社を留守にするなんてとてもとても無理。それを4回だなんて。でも、ここに来て権禰宜もいることだし時間がとれるかな?って思いまして昨年から一念発起(←大げさ)して中堅神職研修を受講しています。早く研修を受けないと若い神職に迷惑をかけてしまうので(察して下さい)早く研修を終えられるように頑張ろうと思います。
さぁ次は4月伊勢での中堅神職講習…って天皇陛下が伊勢神宮を参拝される日程とかぶってる。研修どころじゃないよきっと!いや、素晴らしい機会に伊勢に行けてこの上ないです。
では、引き続き頑張ります!
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