電話ありがとう。
確か質問は
「御朱印帳の転売について神社や宗教的な観点からどのように考えていますか?」
だったっけ?
いや、電話でも話したけどこれは神社的にどうですか?って言う問題だけじゃなくてさ、自分がやられたら嫌だなって思うことは人にやらない方が良いんじゃないですか?って話でさ。ちょっと難しく考えすぎだね。法律的には問題ないかもしれない。でも道徳的にはどうだろう?道徳って個人の価値観よる所が大きいから答えはひとつじゃ無いと思う。でも、世の中がこれだけ転売はいかがなものか?ってなっているじゃない。例えばコンサートのチケットだってそう。一万円のチケットが十万円で転売されている。それを快く思わないミュージシャンが転売防止でチケットに名前や番号を書き込んだりして防止しようとしたりTVで訴えたりしている。それは純粋にファンの方に適正な価格で音楽を楽しんでもらいたいって言う気持ちの表れだと思うんだ。そんな高額な金額で来てもらっても気持ちよく歌えないんだろう?
御朱印帳の転売だって神社的にとか宗教的にとか難しい気持ちで発信したんじゃなくて、数量の少ない頒布品をまとめ買いされて3倍の値段で、しかも数量限定などと銘打って嘘の希少価値を出しているのをみたらそれはないでしょってなると思うよね。その後にもう無くなりましたって帰って行った方々が何人もいるんだから。だったら、ちゃんと参拝して御朱印帳を求めに来てくれた方々に行き届くようにって思うのは、それは神社だから特別な考えがあって訳じゃないと思うな。もちろん、神様に対して不敬じゃないですか?って言うのは大前提だけどね。
例えば、君に彼女がいるとして心を込めて指輪を贈ったとするじゃない。それがオークションで売られていたら嫌でしょ?法律的には問題ないと思うよ。所有権が移転しているんだからね。でも気持ちはどうだろう?君はもうあげたものだからどうしても良いよってなる?ならないでしょう?大切に使ってもらいたいと思うでしょう?
同じことだよ。大切なのは気持ちの繋がりでさ、僕だって一生懸命考えて作ったデザインの御朱印帳がみんなの手に渡ったときに喜んでもらえるかなって思うんだよ。デザインが良いから転売されるんだよって言う人もいるけど、元々神社にある由来をベースにしたもので別にアニメとかとコラボしているわけじゃないしね。それを大切に使ってもらいたい。喜んでもらいたいって思っているから神社に由来したデザインで良いものをって一生懸命考えた結果であってさ。それをまとめ買いされて、限定という嘘の希少価値をつけて御朱印まで記して利益を上げようとしている。法律的には問題ないかもしれないよ。でも気分は良くないよね。オークションサイトを見れば落札されている。2冊目も出品されている。それじゃさ、またまとめ買いに来るんじゃないかって思う。それは勘弁してもらいたい。
ただそれだけ。それだけの話で40000RT。
僕は業界に一石を投じたつもりもないし、なにかオピニオンリーダー的な事をしようと思っている訳じゃない。
「自分がされたら嫌なことは人にはするな」
て言うだけの話。転売する人も自分が一生懸命考えて作ったものを気持ちを持って送り出したとき、もしそういう風に扱われたら嬉しい気持ちでいられるだろうか?会社のように商品を送り出す所は売れればプレミアがついて良いって思う人もいるかもしれないけれど(語弊があったら申し訳ない)、神社って気持ちの繋がりを大切にする所だからね。転売品に気持ちの繋がりってあるだろうか?不特定の方に売る転売行為は代理参拝とはまた違うからね。もし宗教的な答えを求めるなら。唯一言えることは神社は通販をしませんってことだろうか?神様の元へお参りに来ていただいて、ご縁を結んでいただいて、その印が頒布品だと思っているから。している所もあるかもしれないけれど、僕の所は頒布品はお参りしていただいてお渡しするものって位置づけだからね。これも縁だと思うんだよ。神社は物品で繋がるのではなく気持ちで繋がるところ。神社との気持ちの繋がりを必要としなければ別に神社の御朱印帳じゃなくてデパートでも言い訳でさ。流通する商品は色んなお店で購入できるかもしれないけれど、神社の頒布品はそこへ行かないと受けられない。神様とのご縁がなければお受けできない。大切なのは気持ちの繋がり、それが神社としての宗教的な一考だろうか?
神社の基本はローカルスポット。地元密着。もちろん、遠くからお越し頂いて御朱印帳を求めに来る方も当然います。お参り頂いてお求めになるんだからこれもご縁。嬉しいこと。でも、私達の様な村の鎮守様はローカルスポットが大前提。だから、遠方の方には申し訳ないけれど通販は出来ないので、皆さんの近くの神社でお求め頂くって言うのが一番良いと思う。
卒論のテーマだったよね?1時間くらい話したっけ?頑張って良い卒論を書いてね!縁があったらいつかお会いましょう!立教大学4年生の君(笑)
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