一般人が宮司になるまで

一般人が宮司になるまで ⑮これからの6年

ここまでは平成15年までのお話。私が宮司に就任したのは平成21年。

これからまだ6年の年月が流れます。これから話は宮司との話し合いの中に氏子との向き合い方が含まれてきます。この話し合いを経て少しですが運営する側に少しずつ踏み込んでいきます。ですが、それも手探りです。

色々な方々にこのように話を進めていただいたことには大変感謝をしています。ですが、私も含めて初めての事ですので、これからの6年間も様々なことが起きてきます。予測不能な。うーん、どこまで書いて良いか悩みます。これから6年は地域の中で生きること、その勉強をして参ります。私は宮司になる一歩を踏み出して地域の方々と一緒に仕事をする、だんだん立場が変わり始めます。場合によっては年下の私が年長者の方々に指示をしたりする場面も出てきます。ただ、気持ちを伝える作業は大変です。なんせ、その前提に必要なものは信用ですから。信用のない人間の話に誰も耳を貸してはくれません。先ずは私という人間を信用してもらえるように頑張らなければなりません。これからは今まで以上に神明奉仕です。

私は常々、自分の意見が全て正しいなんて思っていません。ただ、自分の意見が多くの方々に理解していただけるように心がけています。それは今も変わりません。私より年長の方々の意見は本当に貴重です。私の考え方ですが、物事を進めようと言うときに賛成と反対に分かれるとします。私は反対の意見は条件付き賛成と思うようにしています。何が問題点かを真摯に受け止めてどうすれば前へ進めることが出来るかを話すようにします。そうすることで、話し合いの幅が広がり、皆さんが納得出来る前向きな話し合いが出来るようになります。

こんな考え方に至ったのも年配の大勢の方々にご指導いただいたからこそです。

繰り返しになりますが、これからこのブログを読み始める方もいるかもしれません。この記事のスタンスはこれです。読んでおいて下さい。

さて、続きの話をしましょうか。

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コメント

    • むかしの
    • 2018年 10月 26日

    初めまして、私は千葉県は片田舎に住んでいます、村社の神職です。最近、GoogleChromeのおすすめで紹介されておりタイトルに引かれて、始めから一気に読んでしまいました。それからと言うもの、毎日楽しく読ませて頂いています。
    さて、私の奉職している神社は、代々世襲になっておりまして、私も近々宮司に就く予定になっています。神社は住まいの近くにありますが、普段から無人神社で、掃除や祭典の時にのみ人がいます。先々代から神職と一般職の二足のわらじでやっていまして、私も同じです。私は八年前に神職になってからというもの、以前から私の代で(無理ならその土壌だけでも私の代で)、神社一本で食っていけるように出来ないものかと、思い馳せていました。しかしながら、現実的に考えて地域の人口も少なく、神社離れが進んでいる昨今、今の仕事を辞めて家族を養っていけるだけの収入を得ることが出来るだろうか?またいつまでになるか無収入の覚悟は出来ているのか?と自問自答を繰り返した末、やはり自分には無理そうだし、そんな危険な賭けは止めたほうが良い。と、思ってしまっている今日この頃です。そんな中、それを実現された方の素晴らしい話を聞きますと不思議と勇気づけられます。私も頑張らなくては!と思います。

      • chief priest
      • 2018年 10月 27日

      こんにちは。同業者なんですね。このブログ、面白いですか?ただただ、自分が経験したことを整理しているだけのブログです(笑)神社だけでやっていこうって決断は難しいですよね。無責任に大丈夫ですよ!やれますよ!なんて言えません。神社は地域性であったりそれぞれ事情が様々ですからね。私は5年くらい経った頃かな…何とかなりそうかなと思ったのは。初詣なんてそんなに来なかったですからね。ただ、神社も宣伝とアイデアで崇敬者を増やすことは出来ると思います。ただ、どれくらいの時間がかかるのか?それを我慢できるのか?ですよね。いつかご縁がありましたらお参りに行かせていただきます。お互い頑張りましょう。

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