一般人が宮司になるまで

一般人が宮司になるまで ⑫話し合いの果てに

前回の投稿、この最後の一言によって話し合いが動き始めた。

一つの答えを出そうと総代たちが動き始めた。私は言わせていただくことは言わせていただいた。後は人事を尽くして天命を待つだ。会議の中の話し合いはもちろん全て私が望んでいたような結果には進んではいない。だが、明らかに今までとは違う方向に進めなければならないと総代たちが話し合っている。どれくらいの時間が過ぎただろうか?そして会議は終わった。

出された答え

答えは出された。下村がやっていけるような仕組みに少しでも変えていこうと言うことになった。ただ、あくまでも宮司は下村ではないので、現在の宮司が責任を取る形での神社運営に変えるというものだった。

『神社に宮司が常駐したせいで氏子が離れていくと言う意見(宮司に神社を乗っ取られる)』と将来『宮司が常駐すれば神社は繁栄すると言う意見(宮司を応援するのは氏子の責務)』と言う話し合いから導き出された答えはこうだ。

1年間の賽銭は下村が管理する。その代わり電気代、水道代、火災保険代、通信費、神社の負担金、その他、維持管理に関する支払いは全て下村が負担する。その他の財産は氏子が従来通りに管理する。両会計は別会計ではなく基本的に同一会計なので代表役員が責任を持って所轄官庁へ届け出る。

答えが出された。私は宮司の管理監視の下でと言う条件で一定の活動が出来るようになった。もちろん、最初に話していた内容からは大きく乖離している。内容からすれば私は赤字だ。でも良いんだ。これで前に進める。前に進める。赤字なんて頑張ればカバーできる。自分である程度責任を持って管理できる仕組みがやっと……

皆さんが私を支えたいと言って出して下さった結論だ。これで私は前に進める。

平成14年11月2日事務引き継ぎの立ち会い

この日、宮司、私、責任役員、事務局で事務の引き継ぎが行われた。内容の確認をし、判子を押した。通帳と少しの現金を預かった。後2ヶ月でお正月もやってくる。やることは盛りだくさんだ。嬉しい。やることが出来たんだから。今まで働きたくても働けなかったんだから。ここまで来るのに日めくりカレンダーが落ちていくような日々だったが、これからは自分でめくっていこう。

……と思っていたけど、まだ終わらないんだな。すぐにある人の一言で反故にされた。

メランコリーはまだまだ続いてく……

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