オピニオン

講師になって社家と社家じゃない神職に質問してみた

一般人が神職になるということはシリーズ…美談も何もなかったでしょう(笑)さて、これからは自由に色々と綴らせてもらいます。

社家ではない一般人が神職になる。

今、國學院大学では社家じゃない方が神道科を受講する大学生の割合が半数近くいるらしい。その方々は神職を目指そうと思い入学しているわけだから立派だなぁと心から感じます。就職活動は大変だろうけど。

私は最初に神職を志した理由として4つ挙げてみた。
一つは運命的なものを感じたから
一つは単純でお祭りが大好きだから
一つは氏子とは違う立場でお祭りに携わってみたかったから
一つは自分の可能性がどれだけあるか試してみたかった

ある若手神職の研修会で私は國學院大学教授と神社本庁職員と私が講師として招かれました。

「教授や本庁職員と討論なんてできないよ。もっと県内で大きな神社の立派な方がいるでしょう?青年会の会長経験者とか色々さ。俺が講師なんかやったら角が立って後々不味いことにならないの?」

「いや、下村さんが良いんです。社家じゃない視点で色々な意見を頂きたいのです。発想が違う所からの意見が良いんです」

ごめんね、私は喜んでその役を引き受けたって書けば良いんだろうけど、最後の最後まで悩んで引き受けた。この業界はさ、顔を立てなきゃいけない人、色んな事があるんだよ。社家じゃないからって言ったって社家の立派な方が県内にいらっしゃるわけで。そちらを押しのけて県内の若手神職に向けて講師を受ける事には抵抗感があった。まぁそう言う世界なんだと思っているから。

まぁ、引き受けたからにはしっかり勤めましょうと私なりに一生懸命お話しさせていただきました。良い経験でした。今思えば良い経験させていただいて感謝です。

最後に座談会があった。ここでちょっと意地悪?な質問をしてみた。ずっと聞いてみたかった。

「社家から神職になった方、社家じゃない方で神職になった方。なんで神職を志そうと思ったか双方の理由を教えて欲しい」

ずっと聞いてみたかった。双方の答えは差し控えるが、私のそれとはやっぱり違っていたな。そして、社家と社家じゃない人も。でも、この2人の理由が普通なんだろうなと思った。と同時に40歳を過ぎて改めて何故に自分がこの仕事をしてることを考えさせられた。44歳になると朧気に自分のなかでもゴールというものを考え始めた。この神社で私はどこまでやれるんだろう?そんなことを考えながら若い人たちの話を聞いていた。この頃は式年の神輿の修繕事業をひたすらに進めていた。

こんなことを言っては何だけれど、もしも、一般の方で神職に憧れだけでなってみたいなと思う人がいたら、私は良く考えた方が良いと思う。この世界は本当に厳しい現実が沢山あると思う。就職のことを奉職って言うんだけれど、会社に勤めるような感覚では勤まらないだろう。もし、神職を志しているなら、先ずは奉職募集の並んでいる掲示板でも見ると言い。現実が分かるよ。それに大社の神職も民社の神職をそれぞれで大変なことが沢山ある。私が社家じゃないのに民社の宮司としてここまで持ちこたえることが出来た大きな理由の1つとしてはやっぱり地縁があったからだと思う。地縁もない方がいきなり無人神社の宮司に就任するにはよっぽど氏子の切望でも無い限りは無理だろうな。

でも、私が思うこの業界の理想は、地域に1人の宮司さんがい無人神社を無くして地域の伝統や文化を一緒に守っていくって言うのが将来的に神社を残していくってことのなると思うんだ。でも、それが結局は神職って職業なの?っていう話に戻っていくんだ。民社の神職は食べられない。ジレンマだよね。

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