一般人が神職になるということは

一般人が神職になるということは ⑩神職養成講習会正階編

2月。また講習会の時季がやって来た。寒い季節だ。

直階の時とは違い2回目には心にゆとりがあった。直階の時に知り合った仲間がいたので、事前に情報を確認し合い十分な準備をして講習会の日を迎えることが出来た。やはり、仲間がいるのは心強い。なかなか連絡を取り合えないが、特にお世話になったのは秋田県の和田さんだなぁ。今どうしているんだろう?ちょっと検索してみたらこの方かな?って人がいたけれど、なんて言ったってあれから十数年。お互いに老けた気がするし。でもいつか連絡を取り合いたい。サプライズでお参りに行きたいな。和田さんとは将来の話をしたな。

「これで将来食べていけるものかな?」
とか
「雪かきで初詣どころじゃないよ」

なんて話をしていたな。またいつか懐かしがりましょう。

いざ、正階の講習会を受講してみると直階の講習会と大分重なっている部分が多かった。以前は1度で正階の資格を取得できたと聞く。正直な話、なんで2度も受講する必要があるのかな?と感じた。今は3度受講しなければ正階の資格を取得できないらしい。通りで最近は権正階の神職が増えた訳だ。

話すと長くなるので正階の授業で印象深かった場面を話したい。直階の時には神様が見えるか見えないか?と受講生が質問されていたが、今回は作法の授業の時だった。今回の質問の標的は……私だった。

先生
「おい、君!神様は有り難いものか?どうなんだ?」

いきなり、この質問はなんだ?神様は有り難いか有り難くないかって質問の正解はどっちだ?

「有り難いものです」

先生
「何言っているんだ君は!神様を有り難いと思うのは一般の人だ!我々にとって神様は恐ろしいものだろう!怒らせたら恐ろしいんだ!だからしっかり作法をおぼえて奉仕するんだよ!」

なるほど〜そう言う答えか…と納得できたのはそれから祝詞をしっかり理解できるようになってからだったな。

かしこみ〜かしこみ〜もうす〜

って神職さんは祝詞を奏上するでしょう。あれって漢字に直すと

恐こみ恐こみも臼す

と書くわけで神様に声をかけるのは恐れ多い訳なんですね。なんせ神様を怒らせたら祟りが起こる訳ですから。我々神職は浄明正直の精神で神明に奉仕しなければならないわけです。

ということで色々と良い経験させてもらいました。正階は誰も落ちることなく終えられたような記憶があります。良かった。

さて、本当はもっと色んな事がこの10ヶ月であったけど細かい話はまたいつか。この10ヶ月で私は一般人から神職になった。宮司になる資格を取得した。でも、本当に大変なのは資格を取ることではなく資格を取ってからだった。神社に奉職するということは本当に色々なことがある。特に私は色々な経験をさせていただいた。まだ、宮司には神職だけでやっていく話はしていない。正階の資格を取らなければ言う権利もないと思っていたからだ。無事に資格を取得したら話さなければと思っていた。今思えばこの辺りくらいからボタンの掛け違いが始まっていた。私は二つの仕事をこなすほど器用な人間ではない。折角、いただいた神職という資格で私はどこまで出来るのかチャレンジしたかった。本当に若かったのだ。

普通、物事の決断はせーので行くか、いっせーのせ行くか間合いが大切なのかも知れない。私はそれっ!で行ってしまった。でも後悔は今でも全くしていない。地域で生きていく村の鎮守様の宮司と言う職業には大変大きなやりがいがあると思う。もちろん大変なことも沢山あるけれど、あったけれど、それらを糧にして生きていくことは大変人生にとって有意義だ。痛み無くして得るもの無し。NO PAIN NO GAINで神職人生後半戦も頑張りたい。

さて、ここで一旦この話は終わりにしようと思います。

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