神職の資格は浄明正直(じょう、めい、せい、ちょく)に表される。
浄階、明階、正階、直階が基本だが、これに権正階という資格もあり現在は五段階に区分される。私が通った神職養成講座は以前は最初から正階の講習を受けることが出来たが、私の時には直階を取得しなければ正階は取得できなかった。現在は直階から権正階を受けて正階を受講しているらしい。合計3回の講習会を受講しないと正階までは取得できないらしい。宮司は最低でも正階は取りなさいと言っていた。正直、1か月以上も期間を取らなければならない講習会は働いている人には3回も行けないだろうな。私はデザイナー時代に貯めてた、なけなしのお金とバイト5か月繋いだけれど、他の人はどうだったんだろう?。
さて、浄明正直は浄く(きよく)明く(あかるく)正しく(ただしく)直く(なおく)と言う神職の精神性を表したものである。天武天皇の定められた位階制度が元になっていると言われている。
- 浄階→階位の最高位で長年神社界に貢献してきた方が与えられる名誉階位。
- 明階→この資格があれば伊勢神宮以外の神社なら宮司になれる。國學院、皇學館を4年通い神社にある程度奉職すれば与えられる。
- 正階→一般の神社の宮司、もしくは大きな神社(格がある)の禰宜もしくは宮司代務者まで奉職できる。
- 権正階→一般の神社の宮司、宮時代務者、もしくは大きな神社(格がある)の権禰宜まで奉職できる。
- 直階→一般神社の禰宜か権禰宜まで奉職できる。
こんな感じだろうか。資格取得までには様々なルート(結構あるので興味のある方は調べてみて下さい)があるが、学歴などでも取得できる資格が変わってくる。神職養成講習会などでは高卒では受講できない。階位を私なりに免許で分かりやすく例えるとすると、浄階は飛行機、明階は大型自動車、正階は中型自動車、権正階は普通自動車、直階は二輪車みたいなものかな。階位によって奉職できる神社の規模、役職が変わると言うことだね。大丈夫かな?この例え…浄階はそれくらいすごいと言うことで。茨城だと6、7人くらいですかね。浄階の先生は。
神明奉仕するのに階位は関係ないとは思うんだけど、村の鎮守様に宮司として奉職するならば直階では就任できないので、最低でも権正階以上は取得しないといけない。
と言うわけで、次回のお話は正階の資格を取りに再び國學院大学に行って参ります。
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