平成14年というと今から16年前。
その年のお正月に初老の女性に御朱印下さいと頼まれた。神職になったばかりの私は情けない事に御朱印を良く理解していなかった。まだ、御朱印ブームも始まっていなかった。私はただただ神職と言うその時の私の能力に不釣り合いな職務を全うすべく1日1日精一杯だった。
その時は、ただ分からずに前のページをみて八坂神社と印を押しただけだった。年月日も入れることもなかった。その時に受け取った方はどう思っていただろうか?今でも苦い思い出だ。
私は国学院大学の講習会で資格を取り、常総市の一言主神社で20日の研修を受けた。その後も分からないことは色々と教わりました。今でも本当に感謝しています。その時も御朱印について教えていただこうと伺ったところ、「下村君のところはこんな感じかな?」と御朱印を書いていただいた。その時に一言主神社にお勤めしていた書き手のおじいさんにも書いていただいた。それを見ながら練習したなぁ…今では違う文字を書いてるけど…
御朱印を書けなかった情けなさを忘れないように今でも書いて頂いたサンプル御朱印は大切に保管している。そして始めて書いた下手くそな七五三の祝詞も保管してある。
初心を忘れないために。
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